スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

移住難民 2 

ペナンは5年の長期滞在ビザで暮らす人がこの数年で急増し、日本人だけで400人ともいわれる。末永さんのマンションも3年前の2世帯から今は30世帯近くになった。事業に失敗して年金生活の計画が狂った老夫婦、会社をリストラされ、年金をもらえる60歳まで安く暮らすために来た世帯・・・。年金不安が海外移住に拍車をかけている。

あのペナンに邦人滞在者が400人とは。10年前など、あそにいる日本人はビジネスマンだけでしたが、世の中様変わりしたものです。それも5年の長期滞在ビザで暮らす邦人が。

この「5年の長期滞在ビザで暮らす人」を私は「海外移住者」と呼ぶのには抵抗があります。

5年という期間はビザにとっては長期と言えるでしょうが、海外に移住する人間というカテゴリーでとらえると、「5年の長期滞在ビザで暮らす人」という緊急避難的に海外に移り住んだ人に「移住」という言葉が当てはまるのかどうか、心もとない気がします。むしろ、これは「海外経済避難民」という言葉なんじゃないでしょうか?FRANK LLOYD的に定義すると、

移住」=「生計の糧を海外を主として求め、海外に移り住むこと

こういう意味であって、生計の糧が年金という日本国内にあって、海外での糧が将来も得られる可能性がない場合、それが移住といえるのかどうか?

ビザのステイタスにしても、一括振り込みで数年分の生計費以上の金額をボンドとして現地通貨で積むのなら5年の長期滞在ビザとはいえ、相手国政府が取り消す可能性は低く、現地通貨に換えたわけですから、「生計の糧を海外を主として求め」という条件が当てはまります。

ところが、現在の為替レートでクリア出来ている毎月払いの日本の年金を担保に5年の長期滞在ビザ発給を受けている場合、為替レートの変動で年金額が長期滞在ビザの発給要件、最低収入要件を満たさないような場合、長期滞在ビザは取り消されてしまいます。

これは「生計の糧は日本国内に求めていながら、海外に緊急避難的に移り住むこと」という状態になり、「海外移住」じゃなくて「海外経済避難民」なんだと思います。

マレーシアは年金が25万~30万円の「中流の上」の世帯を対象に「日本の2倍豊かな生活ができる」と宣伝してきた。だが、生活保護世帯からの問い合わせも来るため、軌道修正を検討している。単身の男性が認知症になり、日本に送り返されたケースもある。政府観光局の関係者は心配する。「いずれ日本人の路上生活者が出かねない

マレーシア政府が考えたのは、夫婦で月間25万~30万円の安定収入が見込める年金富裕層だったわけです。年金移民制度をマレーシア政府が策定した1995年でしたら、その見込みは当たったはずです。この年金富裕層は、FRANK LLOYDの親の世代、昭和一桁生まれということ。さらには、厚生年金、厚生年金基金加入者ですね。国民年金加入者ではとても「夫婦で月間25万~30万円」とはいきません。マレーシア国内の生活水準からすると、日本円で25~30万円の安定収入なら、マレーシアでは50~60万円の生活レベルとなるということで、これは現在の為替レートなら未だにその通りなんです。

ところが、それから10年、その1で登場した末長さんは現在63才。1941年、42年生まれでしょうか。たった10年しか違いません。独り者で、若い時に夫を亡くしていますから寡婦年金をもらえるというわけでもありません。日本円での支出を除いた年金収入は10万円。ということは、マレーシアでは20万円程度の生活レベルということです。

マレーシア政府としては、見込みが違ってきたということですね。日本の年金富裕層が主に来ると思っていたら、そういう富裕層はオーストラリア、ハワイなどに行ってしまって、日本の年金貧困層が大挙引っ越してきた。

単身の男性が認知症になり、日本に送り返されたケース
いずれ日本人の路上生活者が出かねない

こういう状態では、5年の長期滞在ビザの給付の条件が厳しくせざるを得ないでしょう。

総務省の04年全国消費実態調査によると、主な収入が年金という夫婦2人世帯では、1カ月の平均消費支出額は約25万7000円。経済的にゆとりのある老後を送るためには、月に約37万9000円は必要(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」)というデータもある。一方、夫婦2人で国民年金に40年間加入した場合、年金は月約13万2000円にとどまる。
つまり、マレーシア政府の言うように「日本の2倍豊かな生活ができる」のなら、或いは「同じ通常の生活なら日本のコストの半分で生活ができる」のなら、

■1カ月の平均消費支出額は、約25万7000円÷2=約12万8500円
■経済的にゆとりのある老後を送るための収入は、約37万9000円÷2=約18万9500円

でやっていけるということですね。「夫婦2人で国民年金に40年間加入した場合、年金は月約13万2000円」ですから、平均消費支出額はマレーシアならクリア、ゆとりある生活には5万7500円不足する。年間69万円。これなら個人の貯蓄の取り崩しでなんとかなる数字です。

しかし、以下の条件が加わります。

▼為替レートが現在の水準程度を推移する場合
▼現地政府が長期滞在ビザの最低給付金額を変えない場合
▼この計算に含まれない出費がない場合

です。3番目の計算に含まれない出費ってのは、病気とか事故ね。これで医療出費が発生すると、最悪の場合、日本におけるよりも高額の出費が発生します。

え?そんなの日本に帰ればいいじゃないかって?

非居住者になっても国民健康保険を払い続ける人ってのはどのくらいの割合なんでしょうか?月に、一人1万円近くですね。健康保険がなければ、日本での医療費は。。。

それと、日本に帰れない場合、つまり、飛行機会社が搭乗を拒否する場合があります。感染症とか、搭乗中に重篤に陥る恐れのある病気とか。問題なく搭乗出来るのは死体になった場合だけです。もちろん、死体搬送の特別料金が必要ですが。。。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://franklloyd.blog68.fc2.com/tb.php/44-df47a558

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。