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南アジアの人口、男女比問題なら朝日新聞より"Letter from Ceylon"の方が正確だ! 

性選択妊娠中絶に関して書きましたので、関連した2006年昨年の今頃のエントリーですが、別ブログから再録致します。

2006/1/14朝日新聞国際6面の記事から

意識して読まないと、ふ~ん、と読み流してしまう記事です。それに誤解を生む記事。内容自体は非常にいいのにもったいない話なんですが。まずは全文をそのまま引用すると、

20年で女児1000万人堕胎インド大学教授ら論文発表
 インドでは生まれてくる子どもが女児とわかると堕胎する例が多く、過去20年間で1千万人の女の子の命がつみ取られた-カナダとインドの研究者がこのほどこんな論文を発表し、波紋を呼んでいる。
 トロント大学のジャー博士とインド北部チャンディガルの医学教育大学院のクマール教授のグループが、インド政府の「特殊出生・死亡調査」(1998年、対象110万世帯)を分析し、英国の有力医学誌「ランセット」(9日付電子版)に発表した。
 対象世帯で97年1年間に生まれた子どもは約13万4千人。男女比を検証したところ、全体では、男児1千人当たりの女児の数は899人で、世界平均より低かった。
 このうち第1子が女児の家庭の第2子について見ると、男児1千人に対する女児は759人、第1子、第2子とも女児の家庭の第3子は719人と女児が極端に減り、不自然な少なさが明らかになる。第1子が男児の家庭の第2子では、男児1千人に対して女児1102人、第1子、第2子とも男児の場合の第3子は1176人で、むしろ女児の方が多かった。
 調査グループは、偏りの理由を「出生前の性別診断で女の赤ちゃんとわかった場合に人工妊娠中絶をしている可能性が最も高い」としている。この傾向は、農村よりも都市部、母親の教育レベルが高いほど顕著で「超音波診断の普及率や、診断を受けられるだけの経済力と関係がある」と分析している。
 調査結果を全人口に当てはめ年間50万人の女性胎児が妊娠中絶されていると試算。超音波診断が広まったこの20年で約1千万人が生を授かれなかった可能性があり、人口構成の大きなゆがみにもつながると指摘した。
 インドでは、一家の跡取りであり、労働力となる男児の誕生を強く望むうえ、結婚時に花嫁側が花婿の家に高額の金品を贈るダウリー(婚資)の習慣も広く残っているため、女児を嫌う傾向がある。不自然な男女人口比はかねて指摘され、堕胎や嬰児殺しが行われていると女性人権団体などが批判していた。

わかりました?内容が?

え?インドは女児の堕胎を1千万人もしている国だって?人権無視ですって?女性人権団体が言うのももっともだ、ですって?

やれやれ、それでは記事の頭とケツだけ読んだ結論ですよね?まあ、こういう段落の分け方、記事の構成ではしょうがないですが、それにしても、女児だけ?男児は?という疑問が出てこないように出てこないように書いてますので、それもしょうがない話なのでしょう。やれやれ。

20年で女児1000万人堕胎インド大学教授ら論文発表
インドでは生まれてくる子どもが女児とわかると堕胎する例が多く、過去20年間で1千万人の女の子の命がつみ取られた-カナダとインドの研究者がこのほどこんな論文を発表し、波紋を呼んでいる。

もう、これで、「女児1000万人堕胎」が頭に刷り込まれるわけです。マインドセットです。「女児」「1000万人」が理解力に枠をはめます。思考に枠をはめます。「20年で」なんて絶対に読者は意識しないね。「20年(間の合計の予想)」だからって、20で割る読者はあまりいないね。

この、「20年で女児1000万人堕胎」というタイトル、FRANK LLOYDが書くなら、

20年で(女児の場合は)1000万人(、男児の場合は900万人)堕胎(の可能性)

なんですね。900万人は私が試算した数字ですが。インドでは女児だけ堕胎しているわけじゃない。性別による選別出産をしている、とりわけ、第2子、第3子では、という内容が正しいのですが、それがまったく別物の記事になっている、というのが朝日らしいというか、なんというか。堕胎されているのは女児だけじゃないじゃん?ねえ?おまけに20年間の合計の予想ですから、

年間平均で(女児の場合は)50万人(、男児の場合は45万人)堕胎(の可能性)

なんですね。で、インドの新生児数は2793万人。95万人というと3.4%。30組の父母の内、1組は次の子どもが女だ!男だ!、この子は欲しくない!で中絶してその次を狙う、ということなんですね。30組の内1組。日本だってそんなものではないの?経済的に子どもは1人だけにしたい。だからその子どもは男の子にしたい、っていう日本的決定を3.4%程度はすると思いますけどね。それをさも特別な事柄であるかのように書くのが朝日新聞。

■日本の新生児数:◇115万人@2002 ♂58.9万人、♀56.1万人
 → 女児1000人に対して、男児1036人

日本の場合、自然分娩の女児:男児=100:105よりも女児の方が若干多いですが、それをもってどの程度、女がいい、男がいい、という選別をして中絶しているかわかりませんね。日本の場合は、結婚したくないから赤ん坊出来たら中絶、ってのが多いような気がしますが。あ!そこの高校生!注意するように!

トロント大学のジャー博士とインド北部チャンディガルの医学教育大学院のクマール教授のグループが、インド政府の「特殊出生・死亡調査」(1998年、対象110万世帯)を分析し、英国の有力医学誌「ランセット」(9日付電子版)に発表した。対象世帯で97年1年間に生まれた子どもは約13万4千人。男女比を検証したところ、全体では、男児1千人当たりの女児の数は899人で、世界平均より低かった。

原文ではこの部分は2つの段落に分かれてますが、こんなのはひとつの段落で十分。内容が継続しているわけですからね。それよりも、この後の段落をなぜ、女児・男児に分けて2段落にしないで、ひとつの段落で処理しているのでしょうか?男児の統計内容を重きを置かせないようなマインドセットをさせるためかな?まあ、いいでしょう。
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コメント

こんばんわ^^
Doblogのhichako.kです。
お誕生日おめでとうございます。
素晴らしい一年になりますように~♪

産み分けとかいうのって、時々聞いたりするけど
究極の産み分けですね・・・。
私には考えられないけど。。。

hichako.kさん

hichako.kさん、

おおお!

誕生日などネット上で言わないのですが、覚えて頂いてありがとうございます。昨日はヨメと娘からバティックのシャツとサローンを貰い、義兄夫婦が夜来まして、ちょっとしたお祝いを致しました。

ありがとうございます。

明日からシンガポール出張です。

貧乏暇無しですねえ。。。

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