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枯渇?無限?年々増える石油埋蔵量(1) 

石油の埋蔵量、以前、MLで激論したことがあるんです。

FRANK LLOYD「石油は近いうちに枯渇する!この野郎!」
相手「次々に新しい油田が開発されて、100年以上は持つんだ!この野郎!」

さて、どんなものなんでしょうか?

アメリカのエネルギー省(Department of Energy: DOE)の情報機関であるEnergy Information Administration (EIA)がいろいろと試算をしていて、2037年に石油生産のピークを迎える。それ以降、石油の生産量は減少する、という予測をしています。なぁ~んだ、32年もあるじゃん!その間に、もっと新技術開発が進んで、石油の値段が上昇すれば採算の取れる油田も増えて埋蔵量も増大するから大丈夫!というのが相手の論理でした。ちなみにこの相手は石油会社の人でした。。。_| ̄|○ 専門家じゃん!

しかし、

このEnergy Information Administration (EIA)の予測の前提条件が、FRANK LLOYDには納得がいきませんでした。その前提条件とは、

「世界の経済成長率を毎年平均2%と仮定し、さらに今後発見される原油の埋蔵量を3兆バレルと仮定すると、2037年に生産のピークを迎え、以降は減少する。楽観的な見通しなら2047年にピークを迎える。」

ありえねぇ~。あり得ません!世界各国が石油を最後の最後まで売り惜しみもせず、困っている国に譲って、各国等しく使い切る?!あり得ないなあ。その前に買いだめをする国、売り惜しみをする国が続出して、資源戦争になると私は思ったものでした。

それが2003年のイラク戦争の開始の時期あらりの論争。それから2年。石油の埋蔵量はどうなったのでしょうか?

枯渇?無限?年々増える石油埋蔵量
中国の経済発展、イラク情勢の泥沼化、ハリケーンの米本土直撃……。世界の出来事が原油価格に敏感に跳ね返り、高値基調が続いている。一方で、石油の埋蔵量自体は年々増えているそうだ。どうしてだろうか。

◇価格上昇「採算ベース」増
第1次石油ショックが起きた73年。「石油はあと30年で枯渇する」とも予測された。しかし、それから30年余り。すでに枯渇していてもおかしくないのだが、「採掘可能(可採)年数は40年以上」と逆に伸びている。

石油メジャーのBPによると、統計を取り始めた1943年の埋蔵量は510億バレルで可採年数は22.2年だった。75年には6660億バレル、33.1年、04年には1兆1890億バレル、40.6年に達した。約60年間で埋蔵量は約23倍、可採年数も2倍近くに伸びた。

私の大学時代にも、1970年代も1980年代も石油の埋蔵量は30年~50年で全然年月が経っても減らないじゃないか?石油は無限にあるんだ!という人間と大げんかをしたことがあります。

それは違う!相対的な埋蔵量と絶対的な埋蔵量というものがある。絶対的な埋蔵量はこの地球全部の資源の総計だが、まさか地球の深深部までボーリングできないだろ?採掘出来る限界があるんだ!だから、石油の消費に歯止めを変える必要があるんだ!。。。二十数年経過しても全然私の頭の中身は変わらないようですね。。。_| ̄|○

なぜこんなことが起きたのか。からくりは埋蔵量という言葉にある。埋蔵量は正確には「可採埋蔵量」のことだ。資源として存在が確認され、現在の技術で採掘して経済的に成り立つ油田のことを指す。このため、石油の市場価格が上がって採算のとれる油田が増えたりすると、埋蔵量も増えることになる。

石油会社で作る「石油鉱業連盟」企画調査部の中本亮一主査は「石油価格の高騰で、アフリカ西海岸やブラジル沿岸の大西洋の海底油田が開発できるようになった。カスピ海で新たな油田が発見されたことも大きい」と話す。

だから、現時点の可採年数が過ぎた40~50年後についても、石油業界は「枯渇するという根拠は全くない」と否定する。だが、複数の地質学者は「近いうちに生産量がピークを打つ」とみている。新発見の油田が徐々に減っているからだ。

石油生産は左右対称の釣り鐘型の曲線を描いて増減すると考えられている。65~70年をピークに減り始めた米国の石油生産のデータから、米地質学者のハバート博士が導き出した経験的モデルだ。地球上にある石油の半分が採掘された時点で、生産量は急激に減り始めると予測されている。

米地質調査所(USGS)は、未発見の油田を含めた究極可採埋蔵量を3兆3450億バレルと推定する。世界中の研究者が予測する中で最も楽観的な数値だが、それでも生産量は20~25年後にピークに達し、そこから減少を始める見通しだ。

お金を出せば石油が買える時代はしばらく続くが、中東問題に詳しい東北文化学園大の小山茂樹教授は「石油価格高騰の根底には、石油生産のピークが近づいている事実がある」と指摘する。

埋蔵量は石油がどのように出来たかという説とも深く関係する。

石油はプランクトンなどの死がいが地中にたまり、数百万年から数億年かけて地熱と圧力を受けて出来たという「有機説」が有力だ。しかし、「無機説」を唱える学者もいる。地球深部には無尽蔵に近い炭素があるとされ、これが高温高圧下で水素と結合したという。この説が本当なら、石油はほぼ無尽蔵にあることになる。

北海道大の鈴木徳行教授(有機地球化学)は「深部に無機起源の炭化水素がある可能性は否定できないが、現在ボーリングなどで到達できる地下深度は約11キロ。開発には常に経済的な問題がつきまとう」と説明する。

さて、この記事だけではよくわからない人も多いと思います。参考資料で、

21世紀の世界の石油埋蔵量(資源量)をどう見るか:レビューと二三の考察
(財)日本エネルギー経済研究所 客員研究員 寺嶋 英志
(ジャパン石油開発株式会社)
United States Energy and World Energy
Production and Consumption Statistics


をあげておきます。この解説を簡単に書くのが難しい。
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コメント

原油の埋蔵量は

>無尽蔵かの様に見える石油も原油としては残り埋蔵量1兆6000億バレル、約60年分とされます。しかも世界的に需要増加傾向に有るので、実際上はもっと短期間で枯渇が噂される様になるでしょう。後はオイルサンドとして50年分、オリノコ重油として40年分、オイルシェールとして130年分は大丈夫とされますが、どちらにせよエネルギーとして使える為のコストも上昇し、値上げは必至とも言えます。

つう、事かと思いますが、何か可笑しいトコロが有りますでしょうか?。ついでに、TBも入れときます。

仰有るとおりです。

葛城さん、
お久しぶりです。
これね、続き物でもっと書こうかな、と思って埃をかぶっていたヤツを引っ張り出してきました。
残量が少なくなってきた時、オイル産出国はどうするか?メジャーは?いつまでも売り惜しみをせずに終末を迎えるか?無理ですねえ。
オイルサンド、オリノコ重油、オイルシェールは資源埋蔵量としてはありますが、液体の石油とは比べられないほど産出コストと自然破壊が激しい。どうすりゃいいのか?
やはり、TBされたバイオエタノールでいくのがいいと思います。炭素固定された化石燃料をいつまでも使わずに、炭素固定されていない植物で攻めた方がいいかと。。。

エタノールも。。

今晩は、どうも顔をみないと挨拶の1つも出てこない葛城です^^;

食いしん坊の私としては次世代燃料には液化した石炭がお勧めで、世界の食糧事情に直結するエタノールは、今のところ賛成していないのが本音ですね。最近もエタノール増産の煽りを受けて砂糖も値上がりしちゃって、私の大好きな御座候も大変でしょうね。などと、何が何でも食べ物の話に持って行く。。

御座候:
http://www.gozasoro.co.jp/

液化石炭ねえ。。。

液化石炭はどうなんでしょうかね?
固定炭素の利用に過ぎませんしねえ。
ここは核融合を。。。む、無理か?

御座候。。。ふ、太りそうです。。。_| ̄|○

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