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小学校での英語必修化問題(3) 

香港の英語学校でバイトで英語を教えている(エ、偉そうに!)我が娘に訊いてみました。

「何をキミは教えているのだね?」と私。
パスタを食いながら、ものぐさそうに「え~っとね、例えばこの"p-a-s-t-a"という単語があるわよね」と答える娘。
「ふむふむ」
「ちょっと発音してみて?」
「パ-ス-タ」と私。
「ハイ!ダメェ~!」エ、偉そうに!「"p"と"a"と"s"と"t"と"a"を別々に発音してみて」
「"p"、"a"、"s"、"t"、"a"」と私。
「違うんだなあ。。。"p"は『プ、プ、プ、プ、プ』でしょ?」
「プ、プ、プ、プ、プ」と私。
「違う!プ、プ、プ、プ、プ」と娘。
「同じじゃないか?」
「違います!」

根本的に、日本語の発音が身に付いた私や、広東語の発音が身に付いた香港人は、基本的な発音から身につけないとダメなんだそうです。娘は簡単な単語をボール紙に印刷して、ラミネートしたカードを一杯持ってます。

さて、では、私の「パスタ」が通じないか?というと、別段FRANK LLOYDの日本式英語方言でも、「パスタ」などという具体的な事柄は、関連する物が目前にあったりして、発音が正確でなくても通じます。外国人が「橋」と言うところを「箸」と言おうが、文脈で考えて、「ああ、『橋』と言いたいわけね」と思うのと同じで、外国人慣れしている英語国民なら類推してくれます。

じゃあ、「パスタ」だろうが「pasta」だろうが、具体的な物なら良いですが、

The primary side of typical primary-secondary pump systems with dedicated (unitized) primary pumps or manifolded (headered) primary pumps, where chiller isolation valves are closed when pumps are turn off, is inherently a constant volume circuit.

などという工業英語になると、「pasta」は発音できる娘もお手上げというわけです。

[unitize]がせいぜいユニット化する、程度はわかるでしょうが、何がポンプの"primary"で、何が"secondary"なのか、"headered"とは何かがわからない。日本人だって技術者じゃない限り、「ポンプ・ヘッド」と言われたってわからないでしょうし、それが「ポンプの揚程」のことです、と言っても「???」でしょう。(ポンプがどれだけ水を押し上げられるかをメートルやフィート単位で現した概念を『ヘッド』と言います)

「パスタ」だろうが「pasta」だろうが、"rotation"(例えば、rot=rotation=ベクトル場の回転)、"divergence"(例えば、div=divergence of vector field=ベクトル場の発散)はわからんだろう、ワハハ、と溜飲を下げる問題ではない?!

"rotation"なんて言っても、英語国民の普通の奥さんは「移動」という概念しかわからないでしょうし、"divergence"は「発散」?何の発散?と思うだけ。ガハハ、溜飲、溜飲。。。_| ̄|○

と、娘相手に溜飲を下げなくてもいいわけですが。。。とにかく、問題の根本は、英語がいくら正確に発音できようと、イディオムを覚えていようと、ジョークが解ろうと、それとは別なフィールドがあって、それは英語力の問題ではない領域である、ということなんですね。

それを、英語さえできりゃあなんとかなるだろ?という必修化は「パスタ」を正確に"p-a-s-t-a"と発音できる、『橋』と『箸』の発音を区別できる、という程度であります。語る内容(具体的にスピーチを学ぶ、自己表現を英語で出来るようにするとか)まで学習するわけじゃあありません。小学生には荷が重い。

私は英語を小学生に絶対に教えるな、とは言ってませんが、過大な期待をせず、「パスタ」を正確に"p-a-s-t-a"と発音できる、『橋』と『箸』の発音を区別できる、程度とわきまえましょう、と。『橋』と『箸』の発音を区別できない国語力の小学生に(これは例が悪いか?例えば箸と橋の漢字が書けないとか)、「パスタ」を正確に"p-a-s-t-a"と発音させたってしょうがないでしょ?順序の問題でしょ?ということを言いたいわけです。

ああ、溜飲、溜飲。。。_| ̄|○

と、溜飲を下げてばかりいてもしょうがないですが、

早稲田の弁論部とか、政治家とかアナウンサーになりたい人間はそういったサークルに入部して、弁論やディベートの技術を磨きますが、中学校までの義務教育、高校、大学で、弁論やディベートの部分や、論文作成の部分で教えるという作業はあまりないようです。全国ディベート大会(ディベート甲子園-http://nade.jp/)などというのもありますが、あくまでサークル活動で、国語の授業の一貫などではありません。

村社会ですから、相手を口論で言い負かす(?)ディベート技術は普通は必要なかったと思われているのか、米英やインターナショナルスクールで英語の授業の一貫で教える弁論術、ディベート術は日本では教えないですね。対話が苦手になるわけです。

それだけではなくて、作文術も国語の授業では夏休みの読書感想文とかある程度で、英作文、などという授業がある(公立学校は知りませんが私の学校にはありました)のに、国語はない。作文が出来なければ、他人の文章を読んで読解する、というのも難しくなるわけです。特に、婉曲語法や否定の否定などで意味が取りにくくなります。困ったことです。

英語の早期教育が必要、というのは十分条件が整わなければ不可能なんじゃないかと。我が娘ですら教えられる(って、専業でやってりゃわかるはず!えばるな、娘!)、"p-a-s-t-a"の発音を何人の何割の小学校教師が教えられるか?ということですね。それだけの教師、或いは教師補助の人間が集められるか?なんですが。。。有益なのはわかります。"p-a-s-t-a"がわかって、"up"も"at"もわかって、日本語の発音と根本的に違うんだ!という発見を小学生がする、というのは素晴らしいと思います。でも、誰がそれを教えるのか?

帰国子女や混血の子供も段々増えてきましたが、じゃあ、帰国子女や混血の子供に英語を習うか?というと、日本語がおかしいとかで差別の対象になったり、帰国子女や混血の子供が他の子と違うのがイヤで英語を意識的に使わないようにしていたりするとか、日本語的英語の発音で迎合してしまうとか。

日本人が習う際には、権威も必要になるかもしれませんね。フィリピンの人の英語じゃイヤだ、白人ならいいとかね。ウィッキーさんはスリランカ人の株を上げてくれたなあ。。。_| ̄|○
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