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海外移住について思うこと(2) 

シンガポールでも、香港でも、ベトナムでも、インドネシアでも、ミャンマーも、マレーシアも、スリランカも、インドも、タイも、フィリピンも、在留邦人に21年の間何百人も会ってきました。

私が会った人間は主に、日本人会や日本人商工会議所、大使館スタッフなどの在留邦人達が主であり、その階層が企業人を中心とする人達です。ですから、雇用者の立場にいる人間が多い。私も会社を辞めるまでは、本社員(イヤな言葉ですが。。。現地雇用よりも雇用者側という面ではヒエラルキーは上)でしたので、外注さん(現地契約の日本人)や現地人スタッフを雇用する側でした。

海外の支店、現地法人というところは、駐在する本社員が、日本では被雇用者でありながら、現地では雇用者として振る舞わねばならないという変則的な業務があります。各国で、さまざまな現地採用の試みる日本人にもお会い致しました。

そこで気づいたことは、

1.在留邦人の大多数は、本社員
2.次に多いのが、本社員を辞めて、現地で被雇用者となる人間
3.次に多いのが、本社員を辞めて、現地で雇用者(つまり起業家)となる人間
4.次に多いのが、現地の大学を卒業して、現地で被雇用者となる人間

なのです。ですから、いろいろな海外移住コミュで、ワーホリでその国が好きになって現地採用とか、現地でなんとなく日系企業を移り移って暮らしているとか、そういう人は少ない。また、日本で海外移住を夢見て十数年、ついに現地で職を得ました、という人はさらに少ない。

もちろん、これは日系社会を通じた印象です。日系社会以外で、現地会社への就職とか国際結婚関連での就職・起業とか、あまりお会いしていないので一概には言えません。

しかし、海外移住を前提に、日本で資格を得たり、キャリアを積んでいる人を見ると、わざわざ狭き門に向かっているだけなんだがなあ、と思うわけです。

それで、4の次に多いのが、

5.海外にポッと出てしまって、現地雇用してしまった人間

というのは、だいたいが20代で始めています。準備など彼ら彼女らはしていません。人材派遣会社や日系現地紙の広告を見て、面接をして採用されて、それで初めて、後何年で永住ビザ取得なんだぁ~、という人達。こういう人達は、mixiのコミュで夢を語っている人の部類は少ないのです。まず、行動ありき、飛び込んで、ダメなら帰ればいいや、という人達。女性も非常に多いのです。
例えば、工業デザインを大学で専攻した人が、海外で就職を試みようとします。そうすると、何が必要か?デザインセンスでしょうか?言語でしょうか?

例えば、中国などはピラミッドの頂点のブランド電子関連企業が非常に多い。そこで、工業デザインを専攻していました、ということで、就職活動をするとします。

そうすると、工業デザインは、日本の本社が担当していたりします。現地企業では、本社のデザインを受けて、成形加工を自社現地工場で行ったり、下請けの工場に出したりします。それで、自社、或いは下請けの会社のパーツをアッセンブルして、出荷します。デザインよりも、生産技術なんですね。それも、ほとんどはQC(クォリティー・コントロール)です。それから、輸入関税、輸出関税や現地の間接税、直接税。雇用問題、調達、バイヤーへの営業、日本や世界への物流。。。

残念ながら、大学で習ったことはほとんど役に立たないのです。海外で製造業に就職する場合、現地人のパーツ製造、アッセンブルなどのQC、出荷・物流などの専門知識、原料納入のための多国にまたがる納入先のコネクション、輸出入知識、こういったものが必要とされます。言語など現地で習えば充分、工業デザインなど、デザインをするのは本社サイドが主。

ブランド品で言えば、ティファニーなどの世界デザインをどこがやっているか?

香港なんですね。

前年度に50種類ほど現地で準備、本社から来た人間が現地で4種類ばかり選んで、後はティファニーの印章(ロゴ)を買った現地企業が生産、ティファニー印(じるし)で全世界に販売とこういう形式なんですね。

ティファニー本社に入社して、ティファニー製品をデザインしようにも、そういうデザインは本社ではやっていない、という場合もあります。まったくやっていないわけではありませんが、ほとんどの場合、有名なデザイナーと提携していて、ティファニーは査定するだけ、などという例も多いわけです。

その職種毎の内実を、卒業したての方が知っていることは少ないですが、就職しても必ずしも自分が考えていた部署、自分の専門を生かせる仕事につけるわけではありません。

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