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スリランカのいち風景 - 義兄達 

スリランカのいち風景 - 義兄達
話し合う義兄達。。。何を?
  "Odyssey"
 by Alfred Load Tennyson

 Come, my friends,
 Tis not too late to seek a newer world.
 Push off, and sitting well in order smite

 The sounding furrows; for my purpose holds
 To sail beyond the sunset, and the baths
 Of all the western stars, until I die,

 It may be that the gulfs will wash us down:
 It may be we shall touch the Happy Isles,
 And see the great Achilles, whom I knew.

 Though much is taken, much abides; and though
 We are not now that strength which in old days
 Moved earth and heaven; that which we are, we are;

 One equal temper of heroic hearts,
 Made weak by time and fate, but strong in will
 To strive, to seek, to find, and not to yield.

 オデッセウス
 by アルフレッド・ロード・テニスン

 友よ 来たれ
 新しき世界を求むるに時いまだ遅からず
 船を突き出し 整然と座して とどろく波を叩け

 わが目的はひとつ 落日のかなた
 西方の星ことごとく沐浴(ゆあみ)するところまで
 命あるかぎり漕ぎゆくなり

 知らず 深淵われらをのむやも
 知らず われら幸福の島をきわめ
 かつて知る偉大なるアキレウスを見るやも

 失いしは多くあれど 残りしも多くあり
 われら すでに太古の日 天地(あめつち)をうごかせし
 あの力にはあらねど われら 今 あるがままのわれらなり

 時と運命に弱りたる英雄の心
 いちに合っして温和なれど
 努め 求め たずね くじけぬ意志こそ強固なれ。

アリステア・マクリーンの海洋冒険・第2次大戦物で、「女王陛下のユリシーズ号」という泣ける小説があります。でも、この小説とは関係ないお話。冒頭でマクリーンが引用しているのが、テニスンの詩「オデッセウス」です。

この詩も「女王陛下のユリシーズ号」と同じく泣ける詩です。年齢が高くなればなるほどこの詩の意味がヒシヒシと感じられます。(最近の新版ではこの詩が口語調に変更されて私的には詩の格調が失われた気がします。このブログでは、昔の版の文語体の詩を思い出して引用してみました)

トロイ戦争に勝ったギリシア神話の英雄オデッセウス(あるいはユリシーズ)が、故郷のイタカに帰り着き、晩年を何する事もなく、悠々自適に過ごしている時、冒険への思いが断ちがたく、読んだ詩、という想定でテニスンが書いております。

この詩に表される考えは、古代は「金の時代」であり、現代(テニスンにとっての18世紀の現代)世界は古代から衰退している、という人類史の退行論という思想を如実に表しております。

そして、歴史の進歩史観が近代、特にダーウィンの進化論発表後、イギリスの産業革命開始後以降のごく新しい考えであり、それ以前の世界というものは、歴史の退行史観がごく一般的な常識でした。

失われた古代こそ、素晴らしい文明、素晴らしい時代であった、という思想で世界は覆われていたということを説明しようかと思います。この歴史の退行史観が、不思議な事に、オリエント文明のみならず、インド思想にも、ペルシャ・バビロン思想にも現れており、ゾロアスター教、旧約・新約聖書、最近では北欧神話にも描かれております。

我々現代人は、この古代の歴史の退行史観を笑えますまい。生まれた当初から、既にある進化論、歴史の進歩史観を信じて込んだ社会、物質主義に疑いを持たない社会で教育され育ったのですから。

この歴史・文明・文化は、常に進歩する、高級な物に変貌していくのでしょうか?現代は、過去の歴史より優れているのでしょうか?我々現代人は、過去の人類よりも優れた存在なのでしょうか?私にはそうとは思えないのです。
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