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国連は「加盟国の道具」なんですが。。。 

国際問題をアメリカに期待できず、フランス・ドイツに牛耳られるEUにも期待できず、国連に期待するという考えが頭をよぎるかもしれません。しかし、国連ってそう大層なものだったっけ?というのが私の考えです。

まず、下の方に国連のHPを引用してますが、国連自身が云っているのは、

国連とは何か
Q.国連は世界政府ですか?
A.国連は世界政府ではありませんし、そのように意図されたこともありません。独立主権国家で構成される組織として、国連は加盟国が権能を与えたことだけを実行します。国連は加盟国の道具なのです。

ということです。自分で、「国連は加盟国が権能を与えたことだけを実行」する「加盟国の道具」といってます。

ジェシー・ヘルムズという元アメリカの連邦上院議員がおりました。彼が引退に際して何を言ったかというと、、

・・・国連、国際機関は「外交の手段であって、それ自体が目的ではない」ということであります。「外交の道具としての国際連合」ということで、国連外交というのはヒトをだしたり、オカネをだしたりして国連に貢献する-すなわち使われる-ということでなく、国連機関を「あやつる」くらいの気合をもって国益達成に向けて成果をあげる、という外交技術の問題が提起されているのであります。

国連、国際機関は「外交の手段であって、それ自体が目的ではない」ということを日本人の国連職員で<911に遭遇した方も言っておられます。彼は国連と911ということに関して、

OPCW(化学兵器禁止機関)には、化学兵器が突然使われたときに査察検証にいく手続きがあり、その訓練もしているのですが、国際機関であるので、国家でなくテロリストにやられると、条約上の責任の対象がボケてしまい、難しいところです。

と、テロ組織に対する国連の脆弱性を言われています。

「条約上の責任の対象がボケてしま」うというのは、「国連は加盟国が権能を与えたことだけを実行」する「加盟国の道具」であり、その権能は「加盟国」に対して通用するのですが、国連憲章には「テロリズム」に対する権能を記述してはいません。テロリズムに抗していくことを国連に期待するのなら、国家という枠さえ超えるわけですので(国際テロリズムはグローバル化してますよね?)、国家主権を侵すくらいの権能を国連に与えないとダメでしょう。そうでないと、有志の国が集まって、決議上国連軍を名乗る、などという変な事がいつまでも続くのではないかと。それをしないで、テロリズムもテロリズムに派生して起こった国家テロリズムも、国際的問題だからと国連に何でも任す、というのは不可能です。

国連をどううまく使うか、という話はできます。しかし、国連が世界平和の責任を担っていくとか、国連がテロリズムを撲滅していく、などという「権能」はもともと与えられていないのです。それを勘違いして、何でも国連と云われる方もおられますが、国連にとっても困惑することでしょうね。

おまけに国連の予算たるや、東京都消防庁の予算は18億ドルになるのに、2002-2003予算年度の通常予算額は、約26億2500万ドルです。東京都消防庁の1.5倍が国連の通常予算額です。26億2500万ドルって3兆円ちょぼちょぼ。個人からみれば大きいでしょうが、

鹿島建設で例を取ると、

資本金 640億7120万円
従業員 1万1255名(2002年3月)
売上高 1兆5503億円(2002年3月)

で、連結しない鹿島建設の2倍の事業規模しか国連は持っていません。

国で例を取ると、2001年のGDPでは(括弧内は国のGDPに対する国連通常予算の倍数)、
ブルネイ - 42億5300万ドル( 1.62倍)
ラオス - 17億7400万ドル( 0.68倍)
シンガポール - 856億4800万ドル(32.63倍)

で、ブルネイとラオスの中間が国連の規模ですね。でも、ブルネイ、ラオスとは比べ物にならない人件費を使ってますから、活動規模としては、ブルネイ・ラオスの経済活動以下、と思われます。

平和維持予算額は、年度によって大きく変貌しますが、国連が兵士一人に出す金額は、月1000ドルです。国連なんてそんな程度の存在で、その機関にどの程度期待するのか。

おまけに、ジェシー・ヘルムズ議員が攻撃してのですが、

現在の国連機関は間口を広げすぎている。たとえば宇宙の平和利用委員会というのがあるが、その決議に「なにびとも大気圏外から侵入してくる不審な物体を目撃したときにはただちに事務総長に報告しなければならない」というのがある。UFOが目撃されたときのために予算がつき、スタッフが待機している。・・・国連の官僚達が「国際」とつけばなんでも自分たちの仕事だと思いこんでいる・・・

というように、加盟国の求める以上の仕事まで薄く広く展開してしまっている。(今でもこのUFO監視職員がいるかどうか、私は知りませんが)

つまり、国連に期待する、というのは、国連の自発的問題解決能力に期待する、なんてことではなくて、「戦争が外交の延長ならば、国際機関における国家同士の協力は、これと対極の意味で、おなじように外交の延長」なのだから、「国連機関を「あやつる」くらいの気合をもって国益達成に向けて成果をあげる、という外交技術」をいかに磨き、どの国の方針に従わせるかということで
すね。

今の国連が気にくわない、というのは単に、自分個人の意見と国連を操る国の意見が違うだけなのであって、従わせるには、自分の所属する国が国連を操る、国連を牛耳る「技術」を磨いてもらう他はない、ということでしょう。

○ 国連の様々な基金と計画が、加盟国の自発的拠出金によって実施
○ 国連資金は、世界中の人口一人当たり80セントに相当する額となる。
○ 1994年に世界各国政府が行った軍事支出は約7780億ドルで、世界人口一人当たり134ドルとなっています。
○ 2002-2003予算年度の通常予算額は、約26億2500万ドル
○ 国連通常予算-通常予算ニューヨークの事務局と世界中の現地事務所の中心的活動を対象。
○ 国連平和維持予算-世界中の紛争地帯で行われることも多い様々な活動の資金を賄う。
○ この両方の予算への加盟国の拠出は義務である。

国連改革と日本の役割
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